相手の話は、相手が席を外したときにメモします。目の前でスマホを触ると、それだけで印象が下がるからです。

相手の話は、相手が席を外したときにメモします。目の前でスマホを触ると、それだけで印象が下がるからです。 会話・デート

相手の話を覚えておくのは、恋活でも営業でも大前提です。ただ、私は相手の目の前ではメモを取りません。トイレに立ったときや、相手が席を離れたとき。その隙に、スマホのメモに残しておきます。

理由は単純で、一緒にいる時間にスマホを触ると、それだけで印象が悪くなるからです。どれだけ相手のことを大事に思ってメモをしていても、向かいに座っている人から見れば、ただスマホを見ている人に映ります。今日は、覚えておくことと、目の前の時間を大事にすることを、どう両立させるかを書きます。

次に会うとき、話を覚えているのは前提です

前に会ったときに聞いた話を、次に会うときに覚えている。これは、うまくやるための工夫というより、最低限の前提だと思っています。営業でも同じです。前回の商談で聞いた話を忘れて、同じことをもう一度聞いてしまえば、相手は「この人は自分の話を聞いていなかったんだな」と受け取ります。

恋活なら、なおさらです。仕事の話、休みの日の過ごし方、苦手な食べ物。相手が話してくれたことを覚えていれば、次の会話は前回の続きから始められます。覚えていなければ、毎回が初対面のやり直しになります。

ここまでは、多くの人が分かっていることだと思います。問題は、覚えておくために「いつメモするか」です。

目の前でスマホを出した時点で、印象は下がります

一緒にいる時間は、その場の空間を大事にすべきだと思っています。これは営業でも恋活でも変わりません。

向かい合って話しているときにスマホを取り出せば、相手の目には「私との時間より、スマホが気になる人」と映ります。本当はメモを取っているだけでも、画面の中身は相手からは見えません。誰かに返信しているのか、時間を確認しているのか、区別がつかないのです。だから、一緒にいるのに携帯を触っている、というだけで印象が悪くなります。

「話を聞いてメモを取るのは、誠実さの表れでは」と思う人もいるかもしれません。営業の商談でも、目の前でスマホを触れば印象は悪くなります。デートなら、なおさらです。聞いた話をその場でスマホに打ち込まれると、相手は面接を受けているような気持ちになるかもしれません。記録のために会っているのか、と思われたら、それこそ本末転倒です。

スマホを出していいのは、二人で一緒に見るときです

一緒にいる間は、スマホに一切触れてはいけない、という話ではありません(ここからは私の補足です)。お店の場所を二人で確かめるとき、相手に写真を見せたいとき、相手から「これ見て」と画面を差し出されたとき。こうした場面は、スマホが二人の会話の道具になっています。

分かれ目は、画面を相手と共有しているかどうかです。二人で同じ画面をのぞき込んでいるなら、それは会話の一部です。自分だけが画面を見て、相手が置いていかれているなら、その時間、相手はひとりで座っているのと同じになります。メモを取るのは、まさに後者です。だから、相手がいないときに回します。

メモを取るのは、相手が席を立ったときです

では、いつメモするか。相手がいないとき、離れたときが一番です。

  • 自分がトイレに立ったとき
  • 相手がトイレに立ったとき
  • 相手が電話などで、少し席を離れたとき
  • 別れて、ひとりになった帰り道(これは私の補足です)

席を外しているほんの数分で、スマホのメモにさっと打ち込みます。席に戻ったら、あるいは相手が戻ってきたらスマホはしまって、また目の前の話に戻る。これなら、一緒にいる時間の空気を壊さずに、覚えておきたいことを残せます。

営業でも、考え方は同じです。お客さんと向き合っている時間は、その人との会話に集中する。記録は、相手が席を外したときや、商談が終わってから残す。その場の空間を大事にすることと、あとで困らないように記録することは、ぶつかりません。タイミングをずらせば、両方できます。

残すのは「忘れたらまずいこと」だけで足ります

席を立っている数分でメモするので、何もかもは書けません。書かなくていいとも思っています。残すのは、何としても覚えておきたいこと、忘れたらまずいこと。それだけで十分です。

たとえば、次のようなことです(どれを残すかは人それぞれなので、あくまで例です)。

  • 苦手な食べ物や、食べられないもの(次の店選びで外すと、あとから挽回しにくいものです)
  • 仕事が忙しくなる時期(誘うタイミングを外さないため)
  • 「今度行ってみたい」と言っていた店や場所(次に誘う口実になります)
  • 家族やペットの名前(聞き直すと、覚えていなかったことが伝わります)
  • 近々ある予定(試験、発表、旅行など。次に会ったとき「どうだった?」と聞けます)

逆に、会話の細かい言い回しや、その日の服装のような、忘れても困らないことまで書く必要はありません。書く量が増えるほど、席を外している短い時間では追いつかなくなります。「これを忘れたら失礼になるか」を基準に、2つか3つに絞るくらいがちょうどいいと思います。

何人かと並行してやり取りしているなら、メモは相手ごとに分けておいてください。人と話の中身を取り違えるのは、忘れるより失礼です。相手ごとの記録については、複数人との同時進行は、後ろめたいことではありません。むしろ、そうすべきです。でも書いています。

覚えていたことは、自然に一つだけ出します

メモしたことは、次に会ったときに使ってこそ意味があります。ただ、覚えていることを全部並べる必要はありません。前に聞いた話を立て続けに持ち出されると、相手は「そこまで覚えているのか」と、かえって引いてしまうかもしれません(ここは私の考えです)。

使うのは、会話の流れの中で一つだけ。「そういえば、前に言っていた試験、どうでした?」。この一言で、相手には「自分の話をちゃんと聞いてくれていた」と伝わります。覚えていることを見せびらかすのではなく、相手が話しやすくなるきっかけとして差し出すくらいが、ちょうどいいのです。

そもそも、覚えておくべき話を相手から引き出せるかどうかは、どれだけ聞けたかで決まります。話すより聞くことの大切さは、喋るのをやめたら、成績が伸びました。恋活も、6割は聞くことだと思います。で書きました。

メッセージのやり取りなら、読み返せば足ります

マッチングアプリやLINEでのやり取りなら、過去のメッセージは画面に残っています。会う前に、前回までのやり取りをさっと読み返しておくだけでも、話の続きは思い出せます。わざわざメモを取るのは、会って話したときに出てきた、メッセージには残っていない話のほうです。

デートのあと、ひとりになってから、その日に聞いた話をメモしておく。次のデートの前に、そのメモとメッセージを読み返す。この2つがそろえば、「前回の続き」から自然に会話を始められます。付き合ったあとも同じで、気にかけ続ける姿勢が関係を長持ちさせるという話は、「契約が取れたら終わり」ではありません。営業のフォローコールを、交際にも使う話。で書いています。

気になりそうなことを、3つだけ

相手が一度も席を立たなかったら、どうすればいいですか。
自分がトイレに立つついでにメモすれば十分です。それも難しければ、別れたあと、ひとりになってすぐにメモすれば間に合います。帰りの電車の中や、家に着く前の数分で足ります。記憶が新しいうちに、忘れたらまずいことだけ残してください。

メモしているところを見られたら、気まずくなりませんか。
相手がいない間に済ませていれば、見られる心配はまずありません。もし戻ってきたところで画面を見られても、すぐにしまって、目の前の話に戻れば十分です。大事なのは、一緒にいる時間の大半を、相手に向けていることです。

覚えておきたいことが多すぎて、書ききれないときは。
全部を残そうとしなくて大丈夫です。「これを忘れたら失礼になるか」で選べば、残すことは自然と2つか3つに絞られます。それ以外の細かいことは、覚えていなくても関係が崩れるようなことではありません。

覚えておくことも、目の前の時間を大事にすることも、どちらも相手を大切に思う気持ちから来ています。片方のために、もう片方を犠牲にする必要はありません。スマホでメモを取るのは、席を外したときに。それだけで、両方を守れます。

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