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この記事を書いている9月19日から、クリスマスイブまでは96日あります。約3か月です。
「クリスマスまでに恋人がほしい」という願いは、日付も数字も置かないまま、願いのままで終わりやすいものです。期限があって、目標があって、何も数字に落としていない状態は、営業の予算管理から見ると、まだスタートラインにも立てていない状態です。今日は、営業で予算を追いかけるときの逆算を、そのまま「クリスマスまでに恋人を作る」に持ってきます。
営業の逆算は、ゴールの数字から始まります
営業のゴールは予算の達成です。ここが決まると、次のことを順番に考えます。
予算を達成するために、何日までに、何件を取っておかなければならないか。その件数を出すには、成約率とアベレージ(1件あたりの平均単価)がそれぞれどれだけ必要か。この2つの軸で、目標を分解して見ていきます。
アベレージ側から逆算すると、毎日これだけのアベレージが必要、という日割りの数字が出ます。成約率側から逆算すると、確保できるアプローチ数がこれだけなので、成約率は何パーセント必要、という数字が出ます。
数が足りていないと分かったときは、そこで初めて具体的な行動を決めます。何人にアプローチをかけるのか。そのために何人に連絡を入れるのか。その相手にどう訴求するのか。一つ一つ、人数に落として決めていきます。
ポイントは、「頑張る」という言葉が一度も出てこないことです。あるのは、ゴール、期限、必要な数、今日やる数だけです。
恋人は1人です。だから軸は、アプローチ数と成約率の2つ
これを恋活に置き換えます。ゴールは「恋人を作る」、ターゲットは「クリスマスイブまで」です。
営業と違うのは、件数が1件しかないことです。恋人は1人いれば足ります。ですから、アベレージ(単価)の軸は使いません。恋活で使うのは、営業の二軸のうち、もう一方の考え方です。
- アプローチ数:いいねを送る、メッセージを送る、声をかける、といった、こちらから動いた人数
- 成約率:そのアプローチした人のうち、実際に関係が進む割合
恋人1人という結果は、この2つの掛け算で決まります。成約率が高ければ少ない数で足りますし、成約率がまだ低いなら、アプローチ数を増やす必要があります。営業とまったく同じ構造です。
ステップ1:ゴールと期限を、日付で置く
最初にやるのは、日付を決めることです。「クリスマスまでに」ではまだ曖昧です。
クリスマスイブに恋人がいる状態にするには、交際がスタートしている日は、イブの当日ではありません。イブの予定を一緒に立てる時間が要ります。ここでは、交際成立の締めを12月10日に置きます。9月19日から12月10日までは82日です。
そこからさらに、段階ごとの目安の日付を後ろから置いていきます。日数は例です。自分の生活に合わせて置き直してください。
| 時期(例) | その時点で終えていること |
|---|---|
| 12月10日 | 交際成立の締め。クリスマスの予定を一緒に立てられる状態 |
| 11月中旬〜下旬 | 気持ちを伝える。それまでにデートを重ねている |
| 10月下旬〜11月上旬 | 初デートは、遅くともこの時期までに済ませている |
| 10月中旬まで | やり取りが続いている相手が、複数いる |
| 今日から | いいねを送る、最初のメッセージを送る |
こうして置くと、「今日やること」が見えます。一番手前の行動を、今日から始めないと、後ろの日付には間に合いません。
ステップ2:成約率を、仮でいいので置く
次に、成約率を置きます。恋活で言えば、次の3つの割合です。
- いいねを送った人のうち、マッチする割合
- マッチした人のうち、実際に会うところまで進む割合
- 会った人のうち、交際に進む割合
最初は、正確な数字はどこにもありません。仮でいいので置きます。数字を置くことが先です。置かないと、何人にアプローチすればいいのかが出せません。動き出せば実績の数字が出てくるので、そこで置き直します。
この記事では、計算の流れを見せるために、次の仮の数字を使います。あくまで例です。実際の数字は、人によって、使うサービスによって、大きく変わります。
ステップ3:必要な数を出して、1日あたりに割る
例の数字で、後ろから計算します。
| 項目 | 例の数字 | 出し方 |
|---|---|---|
| ゴール | 交際成立 1人 | これが出発点 |
| 会った人のうち交際に進む割合 | 10人に1人 | 会う人数は10人必要 |
| マッチした人のうち会う割合 | 3人に1人 | マッチは30人必要 |
| いいねのうちマッチする割合 | 10回に1回 | いいねは300回必要 |
| 期間 | 82日(9月19日〜12月10日) | ここで割る |
3つの割合を掛け合わせると、全体の成約率が出ます。この例では、10分の1、3分の1、10分の1を掛けて、300回に1回です。いいねを300回送ると、交際が1人成立する計算です。
すると、この例では次の数字が出ます。
- いいねは、1日あたり約4回
- マッチは、1日あたり0.4人。週にすると約2.6人
- 会う人は、週に1人弱
300回と聞くと途方もなく感じます。でも、1日4回なら、通勤の電車の中で終わります。営業の予算も同じです。月の目標だけ見ると大きくて動けなくなりますが、1日あたりに割ると、今日やることがはっきりします。
ステップ4:数字が足りないとき、どちらを動かすか
営業の逆算では、目標に届かない見込みが出たとき、確保するアプローチ数を増やすか、成約率を上げるかを決めます。恋活も同じです。
先ほどの例で、今の自分は1日2回しかいいねを送れていないとします。すると、82日で164回にしかなりません。必要な300回に対して、足りません。ここで取れる手は2つです。
- アプローチ数を増やす:1日2回を4回にする、あるいは相手を探す条件を広げる
- 成約率を上げる:プロフィールや最初のメッセージの見せ方を変えて、マッチする割合を上げる
逆の見方もできます。1日に確保できるアプローチ数が最初から決まっているなら、そのアプローチ数で恋人1人に届くには、成約率が何パーセント必要かが出ます。その率に今の自分が届いていないなら、届かせるために何を変えるかを決めます。
どちらを動かすにしても、先に数字を見ます。数字を見ずに「もっと魅力的にならなきゃ」と自分磨きに走るのは、営業で言えば、目標の数字を確認しないまま「トークを磨こう」とするのと同じです。方向が合っているか分かりません。
なお、アプローチ数を先に増やすべき理由は、恋活は、確率論です。量をやらない人に、質を語る資格はありません。に詳しく書いています。質を語る前に、まず数を打つ、という話です。この記事は、その「数」を、期限と日付で具体的に計算する続きにあたります。
数字は置いて終わりではありません
数字を置いたら、動きます。動くと、実績が出ます。実績の数字が出たら、仮に置いた数字と見比べます。
仮に置いた成約率より、実際の成約率が高かったなら、必要な数は減ります。低かったなら、必要な数は増えます。どちらにしても、感覚ではなく数字で次を決められます。
「最近うまくいっていない気がする」という感覚と、「いいねは予定どおり送れているが、マッチ率が想定より低い」という数字では、次の一手がまったく違います。前者は気持ちが沈むだけです。後者は、プロフィールの写真か文章を見直せば済む、という具体的な行動が出てきます。
3つの割合のうち、どこが詰まっているかを見る
実績の数字が出たら、次は「どの割合が想定より低いか」を見ます。恋活の3つの割合は、それぞれ直す場所が違います。ここを取り違えると、直す必要のないところに時間を使うことになります。
いいねに対して、マッチしない
相手が最初に見るのは、写真とプロフィールです。ここが詰まっているなら、直すのはこの2つです。写真は「盛れている1枚」ではなく、表情や雰囲気が伝わる1枚に。プロフィール文は「趣味は読書です」で終わらせず、相手が話しかけたくなる材料を入れます。それぞれ、こちらの記事に詳しく書いています。
マッチしたのに、会うところまで進まない
マッチした後、やり取りが止まる、あるいは会う話にならない。ここが詰まっているなら、直すのは最初のメッセージと、誘い方です。
会ったのに、交際に進まない
会うところまでは進むのに、その先で止まる。ここが詰まっているなら、直すのは会っているときの過ごし方と、告白のタイミングです。
数字を置く一番の利点は、これです。「なんとなくうまくいかない」が、「ここが詰まっている」に変わります。詰まっている場所が分かれば、直す場所は1つに絞れます。
数字を置くと、断られるのが計算のうちになります
例の数字では、会った人のうち交際に進むのは10人に1人でした。逆に言えば、9人とは交際に進みません。数字を置いていない人は、この9人のたびに「自分に何か問題があるのか」と落ち込みます。
数字を置いている人は違います。10人に1人という計算で動いているので、9人と進まないのは、最初から計算に入っています。1人と進まなかったときは、「あと8人」と数えるだけです。
これは、このサイトでずっと書いてきた考え方とつながっています。返事が来ないこと、断られることは、営業でも恋活でも普通に起きることです。起きたことを「自分の価値」に結びつけず、「次の1件」に切り替える。その切り替えを助けるのが、数字です。
週に1回、数字を数える
数字は、置いた後に見ないと意味がありません。難しい管理は要りません。週に1回、日曜の夜などに、次の3つだけ数えます。
| 今週数えるもの | 例 |
|---|---|
| いいねを送った数 | 28回(目標は1日4回×7日) |
| マッチした人数 | 3人 |
| 会う約束が決まった人数 | 1人 |
数えたら、予定の数字と見比べます。予定より少ないなら、来週は行動量を上げる。予定どおり動けているのに割合が低いなら、先ほどの3つのうち、詰まっている場所を直す。この2択で、来週の動き方が決まります。
スマホのメモに、3行書くだけで足ります。数字を書くと、動けていない週も、動けている週も、そのまま見えます。見えると、次の週は直せます。
期限があるから、動き出せます
期限を置かない目標は、後回しになります。「いつか恋人がほしい」は、今日やらなくても困りません。「12月10日までに」と決めた瞬間に、今日やらないと間に合わない、という状態が生まれます。
クリスマスは、その期限としてちょうどいい日です。誰でも日付を知っていて、街の飾りつけが始まれば嫌でも目に入ります。期限を意識するきっかけが、向こうから勝手にやってきます。
ただし、期限はプレッシャーとして使うものではありません。動き出すための日付です。動き出したら、あとは1日あたりの数字を積み上げるだけです。
勘違いしないでほしいこと
ここまでの話を、「期限に間に合わせるために、相手を急かしていい」という意味だと勘違いしないでください。
逆算で決めるのは、自分の行動量です。相手の気持ちの進み具合は、期限では動きません。クリスマスに間に合わせたくて、まだ気持ちが固まっていない相手に告白を迫るのは、逆効果です。告白のタイミングの見極めは、告白のタイミングの記事で書いたとおり、相手のサインを見て決めます。
もう一つ。数字を追うことと、一人ひとりを雑に扱うことは別です。1日4回のいいねも、1人ずつプロフィールを読んで、その人に向けて送ります。件数を出すことが目的になって、相手を数字としか見なくなったら、それは相手にも伝わります。
安全面も、数字とは別に守ってください。会う人数を増やす計画は、知らない人と会う回数を増やす計画でもあります。初めて会うときは昼間の人の多い場所にする、お金の話や別のアプリ・サービスへの誘導が出た相手とは距離を置く、といった判断は、数字が足りていなくても優先します。期限に間に合わせるために、安全の判断を緩めることはしません。
最後に、期限までに恋人ができなかったとしても、失敗ではありません。追いかけた人数、やり取りした人数、会った人数は、そのまま手元に残ります。クリスマスを過ぎても、その母数から次の縁は生まれます。期限はあくまで、動き出すためのきっかけです。
よくある疑問
成約率の仮の数字が、まったく分かりません。
分からなくて大丈夫です。例の数字をそのまま使って、まず動き始めてください。最初の2〜3週間で、実際のマッチ率や、会うまで進む割合が見えてきます。その数字で置き直せば、計算の精度は上がります。
マッチングアプリを使っていません。この考え方は使えますか。
使えます。アプリでなくても、友人の紹介、趣味のコミュニティ、職場の外の集まりなど、出会いの場は何でも同じです。「どこで何人に会うか」を数字に置き、そこから逆算します。アプローチ数は、「顔を出す集まりの回数」「話しかけた人数」に読み替えてください。
クリスマスまで、もう3か月もありません。間に合いますか。
間に合うかどうかは、数字で判断します。今日から締めまでの日数、必要な人数、1日あたりの数。これを出して、1日あたりが現実的な数なら、計画として成立します。非現実的な数字が出たなら、期限を年末や年明け、あるいは誕生日に動かして、置き直します。期限を動かすのも、逆算の使い方です。
数字ばかり気にして、恋愛が事務的になりませんか。
数字を見るのは、自分の行動量を決めるときだけです。相手と向き合っている時間に、数字は持ち込みません。今日のアプローチ数を決めたら、実際にやり取りをしているときは、目の前の相手のことだけを考えます。
クリスマス以外にも使えますか。
使えます。誕生日までに、旅行の予定までに、年内に、という期限を置けば、同じ計算で逆算できます。ゴールと期限が決まっている目標なら、同じ計算で逆算できます。
今日、10分でやること
読んだだけでは、何も変わりません。今日のうちに、次の3つだけ済ませてください。10分で終わります。
- 日付を決める。「交際成立の締め」を、カレンダーの日付で1つ決めます。クリスマスなら12月10日でも、自分に合う別の日でも構いません。
- 割合を仮置きする。先ほどの例の数字をそのまま使って構いません。会った人のうち交際に進むのは10人に1人、マッチした人のうち会うのは3人に1人、いいねのうちマッチするのは10回に1回です。
- 今日の分を送る。1日あたりの必要数を出して、今日の分を、今日のうちに送ります。例の数字なら、いいね4回です。
3つ目まで終わらせると、「クリスマスまでに恋人がほしい」という願いが、初めて「今日やったこと」に変わります。そこからは、1日ずつ積み上げるだけです。
まとめ
クリスマスまでに恋人を作りたいなら、「そのうち出会いがあれば」ではなく、ゴールと期限から逆算します。営業の予算管理と同じです。
- ゴールと期限を、日付で置く(交際成立の締めは、イブの少し前に置く)
- 成約率を、仮でいいので置く
- 必要なアプローチ数を出して、1日あたりに割る
- 足りなければ、アプローチ数を増やすか、成約率を上げるかを決める
大きなゴールは、1日あたりに割れば、今日の一手になります。今日は、いいねを4回送ることから始めてください。
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